めキャベツの美!発見!!ノート

【めざせ首都圏美術館制覇!】美術好きな大学生が、美術の新たな発見を求めて、美術館や本の気づきを記録するノートです。

ゴッホのひまわり、実は全部で7つあります!!【ロンドンナショナルギャラリー展③】

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展では、

フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》

が目玉とされていますが、

今回はこのひまわりについて紹介します!

 

実はひまわりは、

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

のものを含めて、全部で7点あるんです!

 

ロンドン・ナショナル・ギャラリー

のひまわりは4作品目のもの。

 

それでは、7つのひまわりを

見ていきましょう!

 

● ● ●

 

始めの4点は、

南仏アルルでゴーギャンとの共同生活を

歓迎するために描かれました。

 

●1作品目

f:id:me_cabbage_art:20200914183224j:plain

引用元:https://xn--uck4a7d.jp/research/r06.php

 

一番初めのひまわり。個人蔵ですが、

現在の所有者が誰かは不明だそう。

 

●2作品目 

f:id:me_cabbage_art:20200914182931j:plain

引用元:https://xn--uck4a7d.jp/research/r12.php

 

実業家の山本顧弥太が購入し、

兵庫県芦屋市の自宅に飾っていたため、

「芦屋のひまわり」とも呼ばれ、

親しまれていました。

しかし、1945年8月の大空襲で

焼失しまいました。

 

●3作品目 

f:id:me_cabbage_art:20200914173318j:plain

引用元:https://www.wga.hu/index1.html

 

ひまわりの数が増え、花瓶の形も変わり、

私達が馴染みのある

《ひまわり》になりました。

この3作品目が、

後に製作されるひまわりの原点となります。

 

●4作品目

f:id:me_cabbage_art:20200914171049j:plain

引用元:https://www.nationalgallery.org.uk/paintings/vincent-van-gogh-sunflowers

 

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

で見ることができるひまわり。

背景が青から、黄色になりました。

ゴーギャンは共同生活の破綻後、

ゴッホにこのひまわりが欲しいと頼み、

ゴッホゴーギャン宛にサインを施しました。

 

これら4つのひまわりの完成後、

ゴーギャンとの共同生活が始まります。

 

●5作品目

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引用元:https://www.fashion-press.net/news/52289


これが私たちに一番馴染みのある

ひまわりかもしれませんね!

SOMPO美術館が所蔵しています。

ゴーギャンとの共同生活中描かれました。

2人の性格の相違から衝突し、

ゴーギャンとの関係で悩む中描かれました。

 

そして5作品目が完成したすぐ後、

「耳切り事件」が起こり、

ゴーキャンとの共同生活は破綻します。

 

その後、ゴーキャンから

「ひまわりの絵が欲しい」

という手紙を受け取り、

ゴッホは再び、

ひまわり2点を描くことになります。

 

最後の2点は、前作のひまわりを

ベースに描かれています。

 

●6作品目

f:id:me_cabbage_art:20200914211620j:plain

引用元:https://philamuseum.org/collections/permanent/59202.html


3作品目を模して描かれています。

3作品目より色合いが鮮やかですが、

制作時は季節は冬であったため、

本物のひまわりを観察できず、

このような描写になったとも言われています。

 

●7作品目

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引用元:https://www.vangoghmuseum.nl/en/collection/s0031V1962

4作品目の

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展の

ひまわりをもとに描かれています。

 

 

以上、7つのひまわりを紹介しました!

 

ゴッホのひまわりはゴーギャンとの関係が

強く影響していたと分かりますね!

また、今回来日した、

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

のひまわりが「ゴッホのひまわりだ!」

と誰でも分かるのは、

SOMPO美術館のひまわりに

良く似ているから、

という理由もありそうです。

 

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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

のひまわりを見るときに、

ぜひ注目して頂きたいのは

筆致です!

 

写真を見るだけでは

平面的に見えてしまう絵画作品。

しかし、実際にひまわりを見てみると

その筆致の激しさに驚きます。

 

表面は凸凹しており、

ゴッホが何度も何度も絵の具を

重ねたことが良くわかります。

中には、保護ガラスに

くっついてしまいそうなほど

絵の具が盛り上がっているところも。

下から見ると、よりその凹凸が分かります。

生でみると、より写真では分からない、

ひまわりの迫力と強さを体感できるでしょう。

 

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★ めキャベツの美!発見ポイント★

ロンドンナショナルギャラリー展

のひまわりは4番目!

生で見てその迫力を体感しよう!