ゴッホのひまわり、実は全部で7つあります!!【ロンドンナショナルギャラリー展③】
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展では、
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》
が目玉とされていますが、
今回はこのひまわりについて紹介します!
実はひまわりは、
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
のものを含めて、全部で7点あるんです!
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
のひまわりは4作品目のもの。
それでは、7つのひまわりを
見ていきましょう!
● ● ●
始めの4点は、
南仏アルルでゴーギャンとの共同生活を
歓迎するために描かれました。
●1作品目
一番初めのひまわり。個人蔵ですが、
現在の所有者が誰かは不明だそう。
●2作品目
実業家の山本顧弥太が購入し、
兵庫県芦屋市の自宅に飾っていたため、
「芦屋のひまわり」とも呼ばれ、
親しまれていました。
しかし、1945年8月の大空襲で
焼失しまいました。
●3作品目
ひまわりの数が増え、花瓶の形も変わり、
私達が馴染みのある
《ひまわり》になりました。
この3作品目が、
後に製作されるひまわりの原点となります。
●4作品目
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
で見ることができるひまわり。
背景が青から、黄色になりました。
ゴーギャンは共同生活の破綻後、
ゴッホにこのひまわりが欲しいと頼み、
これら4つのひまわりの完成後、
ゴーギャンとの共同生活が始まります。
●5作品目
これが私たちに一番馴染みのある
ひまわりかもしれませんね!
SOMPO美術館が所蔵しています。
ゴーギャンとの共同生活中描かれました。
2人の性格の相違から衝突し、
ゴーギャンとの関係で悩む中描かれました。
そして5作品目が完成したすぐ後、
「耳切り事件」が起こり、
ゴーキャンとの共同生活は破綻します。
その後、ゴーキャンから
「ひまわりの絵が欲しい」
という手紙を受け取り、
ゴッホは再び、
ひまわり2点を描くことになります。
最後の2点は、前作のひまわりを
ベースに描かれています。
●6作品目
3作品目を模して描かれています。
3作品目より色合いが鮮やかですが、
制作時は季節は冬であったため、
本物のひまわりを観察できず、
このような描写になったとも言われています。
●7作品目
4作品目の
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展の
ひまわりをもとに描かれています。
以上、7つのひまわりを紹介しました!
強く影響していたと分かりますね!
また、今回来日した、
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
のひまわりが「ゴッホのひまわりだ!」
と誰でも分かるのは、
SOMPO美術館のひまわりに
良く似ているから、
という理由もありそうです。
● ● ●
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
のひまわりを見るときに、
ぜひ注目して頂きたいのは
筆致です!
写真を見るだけでは
平面的に見えてしまう絵画作品。
しかし、実際にひまわりを見てみると
その筆致の激しさに驚きます。
表面は凸凹しており、
ゴッホが何度も何度も絵の具を
重ねたことが良くわかります。
中には、保護ガラスに
くっついてしまいそうなほど
絵の具が盛り上がっているところも。
下から見ると、よりその凹凸が分かります。
生でみると、より写真では分からない、
ひまわりの迫力と強さを体感できるでしょう。
● ● ●
★ めキャベツの美!発見ポイント★
ロンドンナショナルギャラリー展
のひまわりは4番目!
生で見てその迫力を体感しよう!